夢去りし街角。
■「理想のタイプの女性」って話は、結構突っ込みやすくて楽しいので、私もすこし書いてみます。場が違うのは、ま、そこは流れで。
(1) お酒を楽しめる
この、「楽しめる」という定義が問題なんだよなあ。
どの程度までを言うのか、ここで具体例を書こうかとは思うのだが、まだ酒が廻っていないのでやめておく。
(2) 薦めた本を必ず読んでくれる
若い頃、私は女性に本を勧めた。
概、自分が感動した本だったりするんだけれども、ロートレアモンとかラディゲとか、なんだか良く分からないけれども、その当時の私から見て、やや高尚なものが多かった。
エロ本などは決して勧めなかった。必需品であったのに。
これを「啓蒙思想」と言うのだと後で知ったのだが、自分の読んだ本を女性に勧めることの意味については、またの機会に詳細に論ずる。
それほど、コワイことなんですよ、実は。
(3) 人間好き
子どもも、人間も、私は別に好きではない。
仕方なく、人間をやっているという気分がすこしある。
「女好き」とか「男好き」というのは、分かるような気もする。
親が良い人だとその子どもも可愛く見える。
あくまで具体的なもんであって、一般的な人間というのはよく分からない。
(4) 雑食
旨いにこしたことはないけれど、とかく食べ物の話をすると語りに品がなくなることが多いような気がする。
吉田健一さんと、内田ヒャッケン氏のものは別です。
「とんかつ食いにゆこうかあ」
と、若い女性を誘って、
「私は、ご飯と塩昆布があれば生きてゆけますから」
と言われ、すぐ惚れたことがある。
フラれたけれども。
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■ と、この辺で止めておく。
やっぱり具体的に展開しないと、よく分からないものかも知れない。
おじさんの妄想は、何時だって具体的契機に触発されるのだった。
「すこし窪んでいるウナジ」
「無くなった足の小指の爪」
「覚悟した高いパンツ」
などですね。